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お知らせ 2026.05.13
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脱タバコへ 喫煙所を「再設置」 中部大 周辺被害ゼロ&効率的に卒煙啓発

新たに設置された特定屋外喫煙場所=春日井市松本町の中部大で
改正健康増進法(19年7月一部施行)により学校や病院などは原則として敷地内禁煙とされたことを受け、中部大は8カ所あった喫煙所を2カ所に縮小。24年にはこれらも撤去し、全面禁煙とした。
だが「やはりキャンパス内で隠れて吸う学生はいる。学外でのポイ捨てなど、周辺住人から喫煙マナーを指摘する声もあった」と担当者。職員らが学内外を巡回して注意するなどしてきたが、なくならなかったという。
そこで大学は発想を転換。今年3月、「施設利用者が通常立ち入らない場所」などを条件に、原則禁煙の例外として認められている「特定屋外喫煙場所」を3カ所設置した。目の届く場所で吸ってもらうことで、効果的な卒煙指導を目指す。
新たな喫煙所には啓発ポスターを掲示し、学内の診療所での禁煙相談にも一層力を入れる。担当者は「学内喫煙者ゼロに向け、24年度の全面禁煙をはじめさまざまな方法を試してきた。今回の再設置はその集大成になると思う」と力を込めた。
愛知学院大の楠元キャンパス(名古屋市千種区)でも08年に喫煙所を撤去し敷地内禁煙としたが、周辺住民から喫煙マナーの指摘が相次いで1年半後に再設置した過去がある。
「脱タバコ教育」に詳しい同大短期大学部の稲垣幸司教授は「中部大も周りが住宅地なら似た状況だろう。近隣との共存と卒煙指導のためにアクションを起こしたことは素晴らしい」と評価。喫煙習慣は大学在学中に始まりやすいとして、「大学は地道に啓発や指導を行っていく必要がある。アンケートなどで再設置について検証し、効果が表れることを期待したい」と話した。
(2026年5月13日 中日新聞朝刊近郊総合版より)